AIビジョンアプリケーション用のマイクロプロセッサ

Renesas Electronicsは、RZ/Vシリーズの新しいマイクロプロセッサであるRZ/V2Nを、AIを搭載したビジョンアプリケーション向けに設計しました。RZ/V2Hと同様に、RenesasのAIアクセラレータであるDRP-AI3が含まれています。この追加により、RZ/Vシリーズは、RZ/V2L（0.5 TOPS）からRZ/V2H（最大80トップ）の範囲になります。

RZ/V2NはRZ/V2Hよりも小さく、15 mmの正方形の設計により、取り付けスペースが38％減少します。より少ない電力を使用し、熱を発生させ、余分な冷却の必要性を除去しながら、AIのパフォーマンスを提供します。これにより、交通監視、産業検査、ドライバー監視システムのAIカメラに役立ちます。

RZ/V2Nには、4つのARM Cortex-A55 CPUコア、Cortex-M33コア、およびMali-C55画像プロセッサが含まれています。同時に2つのカメラをサポートし、モーショントラッキングや転倒検出などのタスクで空間認識を可能にします。このデュアルカメラのセットアップは、駐車場での車両のカウントとナンバープレートの認識もサポートしています。

「昨年、RZ/V2Hを発売して、Vision AIとリアルタイムコントロールを必要とする次世代ロボット工学をターゲットにして以来、Renesas DRP-AIアクセラレータの使用に大きな関心を集めています」「RZ/V2Nを追加し、RZ/V2Hと同じ系統を共有することで、特にパワーハングリーデザインで実現する必要のないエンドポイントビジョンAIに対処するためにリーチを拡張しています。顧客が、システムと予算の要件を満たすRenesasから最高のAI MPUを選択できることを楽しみにしています。」

「スマートシティ、エンタープライズ、産業を含む市場全体のビジョンAIアプリケーションは幅広くさまざまですが、すべての需要の持続的なパフォーマンスと効率的な処理」「Renesasの新しいRZ/V2N MPUは、ARMコンピューティングプラットフォームの最先端の機能を活用して、次世代ビジョンAIユースケースのパフォーマンスと効率のニーズに対抗します。」